家庭用の階段昇降機を取り入れることにより負担を軽減できます

自宅の階段の壁に沿ってレールを取り付け、その上に椅子を乗せて進ませるのが家庭用の階段昇降機です。椅子の上に利用者が乗ることで足に負担をかけず階段を上り下りすることができます。自宅の間取りにもよりますが設置のための工事期間が短く、1日で設置が可能な場合もありますので必要になれば使用に時間がかかりません。

椅子型の昇降機とくらべると大型のものになりますが、車椅子用昇降機もあります。車椅子からの乗降は、被介護者だけでなく介護者自身かなり体力を使います。

車椅子に乗ったままでの上り下りが可能なら、被介護者の負担は大いに減少するでしょう。また高齢者の家庭内の事故では階段での転倒事故が非常に多く、骨折など大きな怪我につながることが多々あります。階段昇降機の導入は、そういった事故を未然に防ぐためにも有効だといえます。昇降機の購入に対して補助金や助成金が出る自治体もあります。

補助金の出る条件は自治体によってまちまちですので、購入を検討している場合は自治体に問い合わせてみれば、意外とリーズナブルな金額で昇降機を取り付けることができます。

また昇降機を扱っている会社にはレンタルを行っているところもあります。初期費用が安く抑えられる他に不要になれば返却できるというメリットもありますので、家庭の状況に合わせて利用することができます。昇降機の導入は、被介護者の心身の自立にもつながります。

なにもかも助けが必要な状況というのは、やはり被介護者の自信を喪失させます。自信の喪失から認知症を発生するケースは非常に多くみられます。

家族やヘルパーの助けを借りずに自宅内を移動できるということは、被介護者の自信になります。また家族などに頼ることなく行動することによって、心理的負担が減りストレス軽減にもなります。近年は老老介護などという言葉もあるほどに、高齢者が自分の親を介護するパターンが増加しています。そういった家庭には階段昇降機は大きな助けになるでしょう。